SSブログ

10.15 たばこ税と消費税の二重課税は腹立たしい [公共]

 10月1日からたばこが値上がりした。たばこ税の増額と、それに合わせてコストアップによる値上げである。たばこの値上げはたいていこうしたダブルでの価格増となる。
 さて、今回の値上げで、一般的な540円になったたばこの場合、その内訳は次のようになる。端数は四捨五入して表記する。
 たばこそのものの本体価格206円、たばこ3税(国、地方、特別)285円、消費税49円である。消費税が49円となるのは、「本体価格206円+たばこ税285円」×10%=49円という計算から。
 この計算式は絶対におかしい。本体価格に10%の消費税を付すのは正しい。たばこ本体を自分で吸って消費するのであるからして、これは納得がいく。しかし、たばこ税285円は自分で消費するものではない。あくまで税金で取り上げられるものだ。この税金に10%上乗せするとは、どういう理屈が成り立つのか。
 価格はどう考えたって「本体価格206円+消費税21円+たばこ税285円」=512円でなければならない。たばこ税と消費税の二重課税でもって28円よけいに取られている勘定になるからだ。「泥棒に追い銭」は許されない。
 どうしても540円にしたいのなら、たばこ税をもう28円増額すべきである。
 たばこ税の2018年度決算額は1兆9753億円である。つまり約2兆円を愛煙家は納税している。でも、上に示したように、これにも消費税が10%付加されるのだから、実質上のたばこ税は約2兆2千億円となる勘定になる。
 これによって、国民一人当たり1万7千5百円が減税となる勘定だ。どうだ、この納税ぶり。すごい社会貢献をしていると思わないか。標準世帯で7万円にもなるんだぞ。
 加えて、資本主義経済というものは、無駄なものを消費させてGDPを大きくすることで成り立っている。
 嫌煙、禁煙とギャアギャア騒いでいる諸氏よ、よーく考えていただきたい。
 たばこを禁止したら税収が2兆2千億円吹っ飛ぶだけでなく、たばこ葉栽培、たばこ製造、自販機製造、小売の各業界が消滅するのだから、GDPは大きく落ち込み、日本経済は委縮するのであり、不況がより進むのである。
 嫌煙、禁煙とギャアギャア騒いでいる諸氏よ、自分と家族の分で毎年7万円の定額納税を新たに課され、なおかつ不況で給料も上がらなくなる、そんな生活をしたいのか。
 まあ、こんな課税方式は現実性がないから、消費税(年間約20兆円)をもう1%上乗せして11%にせにゃならんだろうが、これじゃあますます景気が悪くなって給料も上がらなくなるのはご理解いただけよう。
 “たばこを吸うな!”と息巻くときには、併せて“消費税アップOK、給料ダウンOK”と愛煙家に言ってほしいものだ。
 最後に一句。江戸時代、愛煙家であった小林一茶の俳句である。
 かすむ程 たばこ吹きつつ 若葉つみ
 今朝、小生もこうして、まだ小さいが所々で大きくなっているホウレンソウを摘んだところである。

<備考:この“腹たち日記”の目的>
 怒りにしろ何にしろ嫌なことは早く忘れるに限ります。その一番の方法は「紙に書く」ことだと教えられました。それを教えてくださったのが、「みやざき中央新聞」編集部の西畑良俊さん。(2013年9月16日号の「取材ノート」の記事)
 詳しくは、下記の記事をご覧ください。
    クリック ⇒ 怒りは「紙に書いて」しっかり解消しよう
 小生とて、腹が立つことは度々あります。そうしたときは、このブログに殴り書きして(キーボードが壊れるぐらいに強く叩いて)ストレスを発散することにします。
 
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。