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高齢者運転免許返納や高齢者講習制度に物申す [公共]

 ひと頃よりニュースになるのが減った感がする高齢者が起こす交通事故や反対車線走行であるが、まだまだ高齢者バッシングが続いている。
 その一因として、数は少ないが高齢者の、といっても後期高齢者の横着さがあろう。
 10年ぐらい前のことであるが、二度三度とたて続けに事故を起こされた90歳前後の年寄りが近所に住んでおられた。家族が車を取り上げようとしても頑として言うことを聞かず、心配しておられた。ある日、田舎道で交差点(信号なし)に差し掛かったところ、右手から来る車の運転手はあのご老体。こちらは見通しがいいが、あちらは死角がある。ひょっとしてあの人は徐行せずに突っ切るかも。そんな不安から小生はスピードを緩め、やり過ごすことにした。そうしたら案の定、左右確認を全然せず、スピードも緩めず突っ切られる。“ああ、よかった”。身内の方の話を聞いていなかったら、きっと事故っていたであろう。
 こうした年寄りの横着さはどこからくるかというと、一つには戦後日本の価値観の逆転によって「自由」をはき違え、他人の迷惑顧みず、といった身勝手さが横行していることにある。もう一つは、大脳生理学から言えることであるが、歳を食うとともに大脳前頭葉の働きが鈍り、大脳辺縁系があらわにする感情を、理性的に抑制する力を失っていくからだ。
 このことは、ときおりニュースになる“保育園がうるさい”と言って新設を認めない年寄りの輩にみられる横着現象だ。
 で、保育園の建設は中止される。だったら、車の運転の横着も認めろよ、である。
 そう言ってしまっては喧嘩になるから、そうは言わないが、世間一般の常識として、なんだかんだ言ってみても、保育園は建設されるべきものであり、二度三度とたて続けに事故を起こした高齢者の御仁は即刻に免許を取り消すべきものである。まずもって、こうすべきであろう。
 
 車を運転するに当たって、世の中の大多数の年寄りは、概ね半世紀の運転経験からして、事故はどうして起きるか身をもって知っている。加えて、日常生活を通して体の俊敏さ、動体視力の衰えも自覚してきており、車を運転するときは無意識的にも慎重になる。なにより急がない。いくら注意力を発揮していても「急げば事故る」ことを知っているからだ。
 だから、交通事故統計を客観的に見れば、高齢者は若者より明らかに事故率が低い。
 であるからして、高齢者運転免許返納や高齢者講習制度なんてものは、不要であると言いたい。こんな制度があるのは日本ぐらいなもの。
 日本社会は「イジメ社会」とも言える。子どもが子どもをイジメ、大人が大人をイジメる。いい歳こいた年寄り同士までもがイジメ合っている。大人が年寄りイジメしている典型的な例が高齢者運転免許返納や高齢者講習制度であろう。いかにもお恥ずかしいかぎりだ。

 今日のネットニュースに次のものがあった。↓クリックされたし。
 日本と大違い! イギリスで高齢ドライバー「免許返納しろ」の大合唱が起こらないワケ
 これはそのうち消えてしまうかもしれないから、肝腎な部分だけ以下に引用しておく。

 イギリスでも、「運転について年齢制限を導入すべきではないか」という論争があるのは確かである。しかしタブロイド紙のデーリー・エクスプレスのウェブ版が2023年2月に行った「85歳で免許返納すべきか」というアンケートでは、回答者3462人中91%が「あからさまな差別」として反対した。日本とは世論が大きく違っている。

 英国王立事故防止協会 の高齢運転者向けホームページでは、「年を取るほど、ドライバーとしての経験が増えます。これは、年配のドライバーが、より安全で思いやりのあるドライバーになる傾向がある理由のひとつです」といった表現が見られる。
 また、「運転に安全な年齢に上限はないと考えています」といった表記からは、高齢者を十把ひとからげにしない意識が感じられる。

 いかがでしょうか。日本も英国のようになってほしいものです。

 小生、昨年、74歳にして軽トラを買い換えたばかり。前の車は22年間乗った。新車もあと22年、96歳まで運転したいものである。そこまで生きていれば、ではあるが。もっとも、85歳ともなると運転が少々不安になるだろうから、より自動運転機能が備わった新型車に更新せねばならんだろう。その先となると、AI技術が格段に進み、ボケ老人であっても完全自動運転車に乗って無免許で目的地に行けるようになるのではなかろうか。やがて、運転免許証不用の時代となり、高齢者運転免許返納や高齢者講習制度は昔話となろう。
 “俺は死ぬまで車を放さんぞ! 田舎では車なしでは生きていけんのじゃ!”

<備考:この“腹たち日記”の目的>
 怒りにしろ何にしろ嫌なことは早く忘れるに限ります。その一番の方法は「紙に書く」ことだと教えられました。それを教えてくださったのが、「みやざき中央新聞」編集部の西畑良俊さん。(2013年9月16日号の「取材ノート」の記事)
 詳しくは、下記の記事をご覧ください。
    クリック ⇒ 怒りは「紙に書いて」しっかり解消しよう
 小生とて、腹が立つことは度々あります。そうしたときは、このブログに殴り書きして(キーボードが壊れるぐらいに強く叩いて)ストレスを発散することにします。

 ところで、「腹たち」しなくする良い方法があります。いつも楽しいことを考え続けることです。それを不動のものにするのが「一日一楽」日記を付けることです。これは別立てブログで毎日書いています。脳トレのため「2日前の日記」とともに。ご参照ください。
 薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記


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